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House-AI Areaの相性診断は何を見ている?スコアの仕組みと、いま分かること・分からないこと
公開日 2026年8月13日
House-AI Areaの相性診断は、いくつかの質問に答えると、街との相性をパーセンテージで返します。 では、その数字は何を見て出しているのか。
できることと、まだできないことの両方を書きます。診断を使うかどうかは、それを知ったうえで決めてもらうのが筋だと考えています。
現在、最大7つの軸で判定しています
現在、最大7つの軸から街との相性を診断しています。地域によって利用できるデータが異なるため、表示される診断項目数は異なります。
| 軸 | 何を見ているか | 状態 |
|---|---|---|
| 交通の便の適合度 | 通勤先までの所要時間、または通勤時間の割合 | 対応 |
| 家賃の適合度 | 世帯人数に応じた家賃相場と、回答した予算 | 対応 |
| 治安の適合度(参考) | 人口千人あたりの刑法犯認知件数 | 対応(参考値) |
| 洪水への安心度(参考) | 自治体の洪水ハザードマップの想定浸水深 | 対応(参考値・一部地域) |
| 買い物・外食の適合度 | 小売店と飲食店の密度と、回答した希望の水準 | 対応 |
| 医療の充実度(参考) | 医療業の事業所の密度(希望の水準は聞いていません) | 対応(街のスコア) |
| 車なし生活の適合度 | 自家用車を使わない通勤・通学の割合と、回答した車の使い方 | 対応 |
洪水への安心度は、現時点でさいたま市大宮区・浦和区・戸田市の3地域だけで計算できます。他の地域ではこの軸が表示されません。自治体ごとにハザードマップの公表形式が違い、 取り込みを1つずつ進めているためです。
買い物と医療は、店の数を面積で割っています
買い物と医療の2つは、令和3年経済センサスの民営事業所数を使っています。 買い物は、小売業から無店舗小売業(通信販売のように店舗を持たない業態)を除いた数に、 飲食店の数を足したもの。医療は、医療業の事業所の数です。 これを市区町村の面積で割って1平方キロメートルあたりの密度を出し、全国1,897市区町村の中で何番目にあたるかを点数にしています。
この方法には弱点があります。分母が市域全体の面積なので、農地や山林を広く抱える自治体は、駅前に店が集まっていても数字が低く出ます。中心部だけを歩けば買い物に困らない街でも、点数は控えめになります。 市区町村という単位でならしているため同じ市の中の違いを表せない、という点は治安や洪水と同じです。
同じデータを使っていますが、2つの軸は扱いが違います。 買い物は、診断の中でどのくらいの買い物のしやすさを求めるかを聞いているので、 その希望と街の店舗密度を突き合わせた適合度になります。 一方、医療については希望の水準を聞いていません。 そのため街のスコアをそのまま出しており、結果画面にも 「希望の水準が未回答のため、この街のスコアをそのまま表示しています」と添えています。
データが足りないとき、点数を作りません
診断で最も気をつけているのはここです。データが揃っていない項目を、それらしい数字で埋めることはしません。
たとえば通勤の軸では、代表駅から東京・新宿・池袋・大宮までの所要時間を使います。 ただしこの所要時間を持っているのは現在3地域だけです。 それ以外の地域では、その街に住む世帯が実際にかけている通勤時間の割合で判定し、 結果画面に「通勤先までの所要時間が未対応のため、この街に住む世帯の通勤時間の割合で判定しています」と表示します。
家賃の軸も同じです。予算を答えていない場合や、その地域の家賃データが未整備の場合は、街の家賃水準で代替表示していますと明記します。 あなたの予算と照らし合わせた結果ではない、ということが分かる状態にしています。
治安や洪水の希望を答えないまま結果まで進んだときも、点数は出ますが、 それは希望との適合ではなく街のスコアそのものです。 その場合も行の下に断りを入れます。数字だけを黙って出さない、という一点は全部の軸で揃えています。
「(参考)」が付いている軸は、判断の材料にはなりますが、 それだけで結論を出せるほどの精度ではない、という意味です。 治安と洪水は、市区町村という単位でならした数字なので、 同じ市の中の違いまでは表せません。
スコアの意味
結果に出るパーセンテージは、「この街が良い街かどうか」の点数ではありません。
95%だから「この街が絶対おすすめ」という意味ではありません。 House-AI Areaの相性診断は、あなたの回答と、その街について現在取得できているデータを 照らし合わせた結果です。データがまだ十分でない項目は、無理に点数化しません。
同じ街でも、答える人が変われば数字は変わります。通勤先、予算、世帯人数が違えば、 合う街も変わるからです。診断結果は「あなたにとっての」相性であって、 街の順位づけではありません。
準備中の4つの軸
次の4つは、軸としては設計済みですが、まだデータが整っておらず、 現在は診断に反映されません。いずれ対応する予定のものとして、名前を出しておきます。
- 静けさ
- 子育て
- 地域コミュニティ
- 将来性
「子育てのしやすさで街を選びたい」「この先この街は伸びるのか知りたい」—— こうした軸は需要が大きいことを承知しています。 ただ、公的データで市区町村単位まで落とせる指標を確保できるまでは、実装しません。それらしい点数を先に出すほうが、見た目は充実します。しかしそれは診断ではありません。
データで分からない部分は、住民の声で埋めます
公的統計で分かるのは、街の輪郭までです。 夜道の明るさ、子どもの登下校の様子、近所づきあいの濃さ。 こうしたことは、どの統計にも載っていません。
House-AI Areaでは、街ごとに「情報充足度」を表示し、まだ埋まっていない部分を隠さずに出しています。そこを埋めるのは、その街に住んでいる人の投稿です。
- 分かるものは計算する
- 分からないものは「準備中」と表示する
- 住民しか知らないことは、住民の声で補う
AIがすべてを分析できる、という作りにはしていません。できないことを表示できる状態のほうが、判断の役に立つと考えているからです。
この記事は、診断が変わったら更新します
軸が増えたとき、洪水データが他の地域に入ったとき、この記事も書き換えます。現時点で何ができて何ができないかを、そのつど正直に残していきます。
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