
※写真はイメージです。
家賃が安い店舗、本当にお得?出店前に考えたい「家賃」と「売上」の関係
公開日 2026年9月2日
店舗物件を探していると、どうしても気になるのが、「家賃」です。
例えば、候補が2つあったとします。
A物件:月25万円、B物件:月15万円。年間で考えると、その差は120万円。
これだけ見ると、「Bの方が安全じゃない」と思いますよね。
開業したばかりで売上が安定していないなら、なおさら固定費は抑えたいところです。
でも店舗物件では、家賃が安い=経営しやすいとは限りません。
反対に、家賃が高い=悪い物件とも限りません。
大切なのは金額そのものではなく、その場所に、その家賃を払う意味があるのかです。
今回は店舗物件を選ぶときに考えたい「家賃」の見方を整理します。
1.月15万円と月25万円。どちらがお得?
単純に考えれば、月15万円です。
毎月10万円安い。年間なら120万円。3年間なら360万円。
店舗経営では固定費を抑えることは重要です。
ただし、ここでもう一つ考えてみます。
月25万円のA物件は、駅から近い。ターゲットになる人が多い。店舗が見つけやすい。既に周辺へお客さんが集まっている。
一方、月15万円のB物件は、駅から離れている。店舗が見つけにくい。集客をゼロから作る必要がある。
そんな違いがあったらどうでしょう。
もちろん、それだけでAが正解とは言えません。
重要なのは、10万円の家賃差によって、何を得られるのかです。
2.安い家賃にも「理由」があるかもしれない
相場より家賃が安い物件を見つけた。これはチャンスかもしれません。
でも契約する前に、「なぜ、この物件は安いんだろう」と一度考えてみましょう。
例えば、以下のようなさまざまな可能性があります。
- 駅から遠い
- 人通りが少ない
- 2階以上にある
- 店舗が見つけにくい
- 建物が古い
- 面積が小さい
- 周辺環境との相性がある
もちろん、単純に条件の良い割安物件という可能性もあります。
だから、安いから危険なのではありません。
見るべきなのは、安い理由を自分が納得できるかです。
3.家賃だけでなく「集客に必要なお金」まで考える
家賃を月10万円抑えられた。これは大きなメリットです。
でもその場所でお客さんを集めるために、広告。SNS。ポータルサイト。チラシ。看板。キャンペーン。などへ毎月追加で費用がかかるとしたらどうでしょう。
逆に家賃が少し高くても、既にターゲット客が集まる場所なら、別の集客方法が取れるかもしれません。
つまり比較したいのは、家賃だけではありません。
家賃、集客費、その他の店舗運営費まで含めて考えると、物件の見え方が変わることがあります。
4.家賃を見るなら「必要な売上」も考えてみる
例えば、家賃20万円の店舗を検討しているとします。
重要なのは、「20万円なら払えそう」だけではありません。
その店舗では、人件費。仕入れ。水道光熱費。広告費。決済手数料。通信費。その他の経費。なども発生します。
業種によってコスト構造は大きく異なります。
だから、この家賃を払い続けるには、どれくらいの売上が必要なのかという方向から考えてみることも大切です。
「家賃が高い・安い」という感覚が、経営の数字に変わっていきます。
5.「売上」だけでなく「何人来ればいいか」まで分解する
さらに一歩進めてみましょう。
例えば月に必要な売上を考えたあと、客単価はいくらかを考えます。
すると、月に何人のお客さんが必要なのかまで見えてきます。
さらに、1日に何人必要なのかまで分解できます。
例えば美容室とカフェでは、同じ家賃でも必要な来店人数の意味が違います。
高単価・予約型のサービスと、低単価・回転型のお店でも違います。
つまり、「家賃20万円は高い」という質問だけではなく、自分の商売で家賃20万円を支えるには、どんな営業状態が必要なのかまで考える。
ここが大切です。
6.家賃が安ければ、その分を別の強みに使える
もちろん、家賃が安いことには大きなメリットがあります。
固定費を抑えられる。資金に余裕ができる。
その分を、内装。設備。広告。スタッフ。商品。サービス。などに使える可能性があります。
特に、目的を持って来店するお店なら、必ずしも駅前の一等地が必要とは限りません。
完全予約制。紹介中心。SNSからの集客。既存顧客中心。
こうした業態なら、立地コストを下げ、その分をサービスへ使うという戦略も考えられます。
7.逆に「高い家賃を払う意味」がある店もある
反対に、高い家賃だから避ける。とも限りません。
その場所に、自分のお店が欲しいターゲットが集まっている。店舗の視認性が高い。ブランドイメージと合っている。来店しやすい。競合が集まることで、そのエリア自体に目的客が来ている。
そうした条件なら、高い家賃が単なるコストではなく、集客やブランドのための投資になる可能性があります。
だから、高いか安いかではなく、その家賃で何を買っているのか。と考えてみましょう。
家賃は「金額」ではなく「商売との相性」で見る
月15万円だから良い。月25万円だから悪い。そんな単純なものではありません。
本当に考えたいのは、自分の商売にとって、その場所にいくらまで払えるのかです。
誰がお客さんなのか。客単価はいくらなのか。何人来てもらう必要があるのか。どうやって集客するのか。その場所にいることで何が得られるのか。
これらを整理すると、最初の、「家賃20万円って高くない」という漠然とした不安が、「この商売で、この場所に20万円払う意味があるのか」という具体的な判断に変わっていきます。
AIに「この家賃なら大丈夫」と決めてもらう必要はありません
売上。家賃。客単価。周辺人口。競合。人流。こうした情報を整理して、考える材料を作ることはできます。
でもAIが、「家賃18万7,500円までなら絶対安全です」と断定できるものではありません。
実際の経営には、売上の変動。原価。人件費。借入。経営者自身の生活。予想外の支出。さまざまな要素があります。
だからHouse-AIでは、AIに分からないことは、分からないと言います。
そのうえで、何にお金がかかるのか。どれくらいの売上が必要なのか。何人のお客さんが必要なのか。その場所に家賃を払う意味がありそうか。を一緒に整理します。
あなたが検討している店舗物件はどうでしょうか?
例えば、「月20万円の店舗を借りようと思っています。自分の商売で払っていけるのか不安です。」これだけでも構いません。
安い物件と高い物件で迷っている。駅前にするか郊外にするか迷っている。売上目標の考え方が分からない。何人来れば経営できるのか分からない。
そんな状態でも大丈夫です。
今感じている疑問を、そのまま教えてください。
House-AIがまず、何にお金がかかりそうなのか。どんな数字を確認したいのか。次に何を考えるとよいのか。一緒に整理します。
あわせて読む
お店を出したい。でも「どこに出せばいい?」出店場所を決める前に考えたいことお店を出したいけれど、どこに出店すればいいか分からない方へ。人通り、駅距離、家賃、競合、時間帯、商圏、ターゲットなど、店舗物件を決める前に考えたいポイントを整理します。人通りが多い場所なら売れる?店舗出店で見るべき「人の数」と「人の種類」人通りが多い場所なら店舗経営に有利?通行人数だけで判断せず、客層、時間帯、滞在・通過、周辺住民、店舗の視認性、集客方法など、出店前に考えたいポイントを整理します。すでにお店をお持ちの方は、予約システムに無料で掲載できます
無料で掲載を始める※掲載しているデータは更新されるため、最新の数値と異なる場合があります。